読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いざ遥かな高みへ

高い場所は怖いですよ

君の名は。アカデミー賞にノミネートすらされない衝撃の理由

PR
f:id:ryupanda:20170125000616j:plain

君の名は。アカデミー賞ノミネートすらされない。

選考の土俵にすら登れない。これは由々しき事態である。

長編アニメ部門の受賞が期待されていたにもかかわらず、ノミネートを逃した。

代わりにノミネートされたのはジブリ作品の「レッドタートル」

これはどういうことだろうか。


宮崎駿監督作品の「風立ちぬ」や高畑勲監督の「かぐや姫の物語」などはここ数年のノミネート作品だが、昨年から今年にかけて飛ぶ鳥を落とす勢いでの大ヒットを続けている君の名は。(深海監督)がまったくその舞台に立つことすらできないというのは異様だ。


その衝撃の理由とは、いったい何なのだろうか。

なぜ、ノミネートされないのか。どこがその選考委員の琴線に触れないのか。


実は、アメリカでの君の名は。は「your name」で知られているが、一般的に批評家の評価は好ましくない。宮崎駿監督などのジブリ作品と比較して、人物の深みが足りない、といったような論調がメインとなっている。そうなのだ。エンターテイメント作品として新海誠監督が一皮むけた感のある傑作で、テンポよく飽きさせない作品という意味では秀逸なのだが、人物を掘り下げたときの機微などが、宮崎監督にまだ及んでいない、といったものである。


つまりは芸術点が低いとでもいおうか。


しかし、アナと雪の女王は、まさにエンターテイメント作品で、作品の登場人物の深みなどを追うような作品に仕上がっているか、というと疑問な気がする。


いままでの数々のディズニー作品がアカデミー賞を受賞してきていて、それらがエンターテイメントにかなり特化している点から考えても、ここにきて、日本の作品はやたら芸術点的なもの、それも宮崎駿と比較した論調で語られてノミネートから落とされるというのは、不思議でならない


いったいアカデミー賞はどこへ向かうのだろう。なにがコンセプトなんだろう、そう思ってしまう。


そんな声はよそに、「君の名は。」は現在は韓国で大ヒットをとばしている。共興収入も300億を突破し、それまで日本映画の韓国においての記録を持っていた「ハウルの動く城」を抜き去り、堂々の一位に輝いたそうだ。


まだまだ記録は伸びており、このまま「君の名は。」がどこまでいくかが楽しみである。


日本でもまだ上映は続いており、まだその記録は伸びそうだ。


せめて、タイタニックなどの洋画やアナと雪の女王などは、国内のランキングで抜いてほしいところである。


今年の4月からはアメリカ本土でも公開が始まる予定ということで、向こうでの一般的な観客の反応が非常に気になるところでもある。

逐一、「君の名は。海外反応」といったWEBの記事において数多く情報が上がってきてはいるようだが、今後もその傾向はしばらくは続きそうだ。


日本といえば「アニメ」というのが世界的にも有名な話であるが、

いままではどちらかというと、アニメは一部の「マニア」「オタク」のものであった感が否めない。それは日本国内においてもそうだし、海外でもその傾向は強かったように思える。


しかし、今回の君の名は。」の大ヒットは、まさにその皮を打ち破った、と言っても過言ではない。


普段アニメなどを観ない層が、大挙して映画館に押し寄せたのだから。


実際に、若者だけでなく、30代、40代、50代、はたまた、それ以上の上の年代までもが、この映画を観に映画館に足を運び、そして涙したのだ。こんなことがいままであっただろうか、といいたいところだが、ジブリ映画がその役目を今までは担っていた。


しかし、今回のアニメは、どちらかというと、ジブリ作品より、より「アニメ」色が強い作品だといえる。


そういったいかにも「アニメ」という感じの作品を、これだけ一般の視聴者に魅せることに成功したというのは、ある意味、ものすごい快挙ではないか?と思えるのだ。


実際にあまり書いてしまうとネタばれになってしまうので、そうならないように気を付けるが、これは東日本大震災の影響が非常に色濃く出ていると思われる。


そういう意味でいうと、海外よりむしろ、日本の観客のほうが、より、実感をもって観ることができるアニメではなかろうか。


しかし、それだけにとどまらずに、しっかりとエンターテイメントという域にまで、作品が押し上げられているので、誰が見ても、楽しめる秀作であるのだ。


また、この映画の主題歌である「前前前世」は、アメリカ版の公開に伴って「zenzenzense」というタイトルで、英語バージョンが作られたそうだ。


実際にラジオなどでもすでに流れているので、聞いた人も多いと思うがとてもよくできてる。


今回のブームは、まずはこの「前前前世」から始まったともいわれるくらいに音楽が重要な要素になっていて、実は、映画にあとからのせる曲を依頼したのではなく、この曲と映画をまさに同時進行で作っていったというから驚きだ。


そうなのだ。映画のための音楽というより、それぞれが、お互いそれぞれを高めあって、まさに一つの作品となっているのだ。


どこまでこの快進撃が続くのか、まさに目が離せないところであるが、できれば、世界中の人に見ていただいて、その感想を聞きたいものである。